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現役お笑い芸人が教える「お笑いや音楽をやっている友人にイベントへ誘われた時の『体のいい断り方』」(中編)

  • 2016年4月6日
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FUNBESTの矢島伸男です。

今日は前回の記事の続きについて書かせていただきます。

前回の記事では、ざっくりいうと「お笑いや音楽をやっている友人が、あなたに個別で誘いのメールを入れてくるときは、たいてい追い込まれている時だ」ということを書き、どのように追い込まれるのかという、細かいプロセスについても述べました。今回は、それを踏まえた断り文句についてです。

まず最初に、誘われた皆さんの視点に立って、「断る理由」について考えてみましょう。大体ですが、以下4つのタイプに分かれるのではないでしょうか。

1.都合の問題(すでに別の予定が入っているから)
2.場所の問題(仕事終わりでその場所は間に合わないから/会場が自宅から遠すぎるから)
3.興味の問題(誘われているイベントまたは誘う人がやっていることに興味がないから)
4.お金の問題(誘われているイベントに払うお金がない or 行くための交通費がかかりすぎる)

ここでは、【2.場所の問題】と【4.お金の問題】については触れません。この問題については不可抗力であるということを、誘う側もよく知っているからです。そのため、個別で誘う段階で、「この人は地方に住んでるから無理だな」や「この人最近カツカツだって言ってたから誘わないでおこう」と思う人は対象から外れてます。

誘う側も馬鹿ではありません。ジャニーズやAKBのコンサートならまだしも、キャパ100もいかないような小さい都内のイベントに、沖縄在住の人を個別で誘うはずがありません。金銭の理由についても同様です。「お金借りてでも来て」なんて誘いのメールを送ったら、絶交されるに決まってます。そこらへんはわきまえています。

今日は【1.都合の問題】を中心に触れていきますね。

1.「都合の問題」は、ここからさらに3つに分かれます。
 1-1.「何とか予定をずらしてでも行きたい」(興味>都合)
 1-2.「どうしても行きたいが、この予定はずらせない重要なものだから行けない」(興味=都合)
 1-3.「予定をずらして行きたいほどの興味はないから行かない」(興味<都合)

【1-1.】は有難いです。本当に頭が下がります。こういう方々のために、我々パフォーマー・クリエイターは芸を磨かなくちゃいけないと思います。
【1-2.】は、もう仕方ないことです。相手にも譲れない用事はあるでしょうし、何か別のことに一生懸命なこともあるでしょうから、それについて誘う側がとやかく言う筋合いはありません。
【1-3.】は、これはもう有名なパフォーマー・クリエイターが一番泣くタイプのやつです。これも我慢するしかありません。「今に見てろよ」と思うしかありません。

これらの気持ちはすべて文章に出てきます。隠そうとしても、やっぱり気持ちって無意識に出ちゃうんですよ。どうでもいい誘いほど露骨に出ます。もう延べ何千回と個別に誘いのメールを送ってる私が言うんですから、間違いありません。

具体的に、これらの気持ちは、以下のような文章になって表れます。あくまでも私が作った例文です。誰かの文章をコピペすると、後々私に火の粉が降りかかりますからね…(笑)

【1-1.】の場合
「ごめん…その日はすでに予定が入ってるんだよね…。でも応援してるし、見に行きたいから、何とか都合つけてみるよ!予約とかは直前になっても大丈夫かなぁ…?行けそうだったら連絡するね!」
≪考察≫
これはいい断り文句ですね。何がいいって、どっちにも転べる文章ですよね。これで本当に都合がついて行けたら相手は喜ぶし、行けなくても相手はそれを責めることはできない。そればかりか、「あの人は来れなかったけど、直前まで都合をつけてくれようとしたんだなぁ」と思ってもらえる。
また、「行けそうだったら連絡するね!」と付け加えるだけで、相手からの催促を回避できるよう、自分優位に事を運んでいる(自分から連絡すると言っているため、相手から催促させないようにしている)。
つまり、一番印象が良くて終われる「ズルい」断り文句だといえます。文章だけだと無機質になるので、顔文字や絵文字があるとさらに印象がいいです。何か、断り文句一つ取っても、ひと手間かけてくれた相手の真心を感じます。

【1-2.】の場合
「ごめん…その日はすでに外せない用事が入ってるんだよね…。本当に行きたいんだけど…申し訳ない!また誘ってください!」
≪考察≫
比較的スタンダードな断り文句ですね。「すでに外せない用事」と強調することで、「行きたい気持ちはあるけど、すでにある予定はずらすことはできない」ということを言わずに表現しています。たまに、「行きたい気持ちはあるけど、予定をずらすほどでもない」ぐらいのニュアンスで使う人もいますが…。
ただ、これが5回誘って5回とも同じだと、「『また誘ってください!』とか言ってるけど、本当にその気持ちあんのかよー。社交辞令なんじゃねぇの?」と疑いたくなります。偶然外せない予定が入るのは、多くても3回連続が限界でしょう。それ以上同じ理由が重なると、誘う側も、「はいはい、また同じ理由ね」と思ってしまい、逆に誘うことを諦めてしまいます。
対策としては、【1-1.】のような断り文句に変えるのがベストかと思います。これを逆手にとって、ずっと「外せない予定があって…」で押し切れば、相手からの誘いメールを来なくさせることができるかもしれませんね(笑)。

【1-3.】の場合
「ごめん、その日はすでに予定があって厳しいです!」
≪考察≫
情報量が少ない断り文句って、もうその人の深層心理ががっつり透けて見えちゃうんですよね。なぜ情報量が少なくなるかというと、「すでにある予定がどんなものかは相手に言いたくない」とか、「いや、別に予定はないけど、あるってことにして断りたいから、とりあえず予定って言葉使って逃げとこう」という気持ちが表れるからなんですね。
つまり、「情報量の少なさ=相手への興味のなさ」なんです。普段から簡潔に用件を済ませている方は、「いや、そうじゃねぇよ!」と思われたかもしれませんが、芸人さんは多少なりとも卑屈になっています。前回も言いましたよね?大体個別でメールを送って誘う側は「追い込まれている」んです。追い込まれている人にとって、最低限の用件が書かれた無機質な短文って、けっこうメンタルに来るものがあるんですよ…。
そういう勘違いをされないためにも、何か一文でも「がんばってね!」とか「応援してるよ!」という言葉を付け加えるといいかもしれませんね。追い込まれたパフォーマー・クリエイターにとって、少しでも「断られた」という傷が癒えると思いますので!

今日もかなり長文になりましてすいませんでした!
また次回に続きます!それでは!