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活動報告

2016年5月15日「CROSS ROAD主催『パフォーマー・クリエイターの学校派遣の可能性と展望を考える』」が大成功で終了!

  • 2016年5月15日
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2016年5月15日、東中野バニラスタジオにて、CROSS ROAD主催「パフォーマー・クリエイターの学校派遣の可能性と展望を考える」が行われました。

このイベントは、「教育とエンターテイメントを繋ぐ」をコンセプトに、パフォーマー・クリエイターと教育関係者との交流を主としたシンポジウム型イベントです。

登壇したのは、お笑いコンビ「大吟嬢」のごとさん・浅川琴音さん、そして、映像クリエイターの秋山孝作さんです。私も含め、それぞれが下記のテーマで発表しました。

ごとさん「笑いを通じた農業・畜産教育について―食べる・生きるを考える―」
浅川琴音「『自分を表現する』ということについて」
秋山孝作「グラフィックデザインにおけるキャリア教育の可能性」
矢島伸男「学校教育における笑いの可能性と今後の展望について」

どの話も興味深く、参加者の方の反応も盛り上がりました。後半では、参加者とパネリストによるパネルディスカッションを行い、質疑応答・意見交換を行いました。

現在、私は、墨田区の学校支援ネットワークと連携し、児童・生徒に対して、笑いを通じたコミュニケーションを考えさせるための出前授業に登録しています。

笑いには、人を幸せにすることもあれば、人を傷つけることもあります。差別・いじめを助長させる笑いもあります。笑いを通じた道徳教育を行うことは、テレビのバラエティ番組を視聴するうえでも不可欠なものだと考えています。

子どもだけでなく、大人でさえコミュニケーションの在り方が問われている今こそ、笑い方を教える、あるいは、笑いの伝え方・感じ方を教える機会は必要なのです。

落語・狂言といった古典芸能、演劇などが芸術鑑賞として学校に派遣されている現状がある一方、漫才・コントといったものはほとんど派遣されていません。

「お笑い」が持つ不真面目さという偏見を脱却させることも、重要な課題であると考えています。

FUNBESTでは、「笑いで新たな価値を創造する」をテーマに、楽しさを教育のど真ん中へとするための活動を続けています。
昨今、学校教育の中にも笑いが注目されつつあります。吉本興業では現在、東京学芸大学と連携し、お笑い芸人が子どもに様々なことを教える場として、「笑楽校」を運営しています。

また、松竹芸能では、2012年から「笑育(わらいく)」という活動を開始し、子どもに笑いを通じてコミュニケーションを学ばせるアクティブティを数多く行っています。

このように、大手のお笑い事業部を持つ企業が教育業界に参入した背景には、テレビというメディア媒体が成熟しきってしまったことが挙げられます。また、子どもと関わることによって、長期的なファン層を獲得するという狙いもあります。

ちょうど我々が子どもの頃に見たお笑い芸人のことを、大人になった今でも好きでいるように、子どもは長期的な目で見た重要顧客だといえるのです。

どのような狙いがあるにせよ、芸能事務所が積極的に教育業界へ参入していることは、エンターテイメントと教育との深まりを加速させることは間違いありません。

しかし、「笑いで何を学ばせるか」という本質への問いを忘れてはいけません。「楽しいの先に、子どもは何を学ぶべきなのか」ということを、学校とパフォーマー・クリエイター双方でしっかりと議論し、授業に取り組んでいく必要があります。

学校は出前授業に派遣されたパフォーマー・クリエイターに対して、授業の目的や内容を「丸投げ」しないこと。そして、パフォーマー・クリエイターは、ただ呼ばれたから行っただけ、という「お客様意識」を持たないことが重要です。双方が子どもにとって何ができるかを真剣に議論し、細やかに連携を取ることを必須事項とすべきでしょう。

私自身、FUNBESTの代表として、また、CROSS ROAD Projectの一員として、パフォーマー・クリエイターが教育業界にできることを真剣に考えてまいります!

今回出演していただいた皆様、大変に有難うございました!